キース・モンクス LPレコード・クリーニング・マシーン PRODIGY

キース・モンクス社製
LPレコード・クリーニング・マシーン

PRODIGY

 英国キース・モンクス。この名前に覚えがある方は相当なアナログフリークだと思います。1969 年に BBCと共同で開発されたキース・モンクスのレコードクリーナーは、改良を続けながら大英図書館と米国議会図書館に正式採用され続けている唯一のレコードクリーナーです。最大の特徴はトーンアーム型の独自アーム。内周から外周に向かってトレースすることで溝ごとに吸引が可能。これは盤面に薬液が一切残らない唯一無二のバキュームシステムです。

 どんなに完璧に洗えるクリーニング方法やマシーンも、手間がかかっては”マイベスト"クラスのレコードをキレイにするのが精いっぱいになってしまいます。50年の歴史は伊達ではありません。きっとその洗浄力、使いやすさ、静かさとスピードに感動していただけると思います。日本では、昨年発売されたばかりの新製品”Prodigy(\195,800/税込)”から取り扱いを開始いたします。レコードの完璧な洗浄だけでなく、専用液(discOvery Digital)を使えばアダプターなどを用いる事なくSACDやBlu-rayなども洗浄できる優れもの。汚れや油分から解放されたサウンド、映像のクリアさにも驚かれる事でしょう。2021年の間には全自動で洗浄可能な、Redux(\638,000/税込)も登場予定です。

 キース・モンクが開発したレコードクリーングマシーンは長年世界中でその効果を発揮してきました。しかし、当時のマシーンは糸を使って薬液とアームの間に空間を設け、レコードを傷つける事なくバキュームを行うシステムでした。何十枚LPを処理しても薬液が盤面に残らない点と、比類なき洗浄力において画期的なクリーナーでしたが、この糸自体がバキュームされてしまう事を避けるために処理速度は遅く片面におよそ5分程度の処理時間がかかっていました。またごく稀にこの糸がホースの内部に侵入してしまい動作に支障をきたす事もありました。

 キース・モンクの後を継いだ息子のジョナサン・モンク(Jonathan Monk)は、この素晴らしい洗浄力をもっと完璧な状態にしたいと考えていました。長年の研究を経て、彼は糸を廃止しながらクリーニング液自体を流体クッションとして使用し、バキューム力をほぼ倍に改良した新たなシステムを開発したのです。糸が無くなる事で故障リスクも減り、さらにバキューム力を上げる事が可能となったため、処理時間は従来の半分以下に短縮。この改良以後、キース・モンクスのレコードクリーニングマシーンは、さらに世界中の信頼を集める事になりました。

 ジョナサンはさらに、このクリーニング能力はそのままにもっと手軽に使えるような価格で発売したいと考えました。そして、3年間かけて開発されたのが今回発表された Prodigyです。上位モデルであるReduxは薬液の散布からブラッシング、バキュームまで自動で行うプロフェッショナルなマシーンですが、Prodigyでは、薬液散布とブラッシングを人の手で行う事で、コストパフォーマンスを向上させました。本体の素材は竹。経年変化に強く帯電しない優れた素材です。レコード片面の洗浄は3分程度で完了。なんといっても驚くのは溝をトレースしながらバキュームを行う独自アームです。この使い勝手の素晴らしさは圧倒的。特別な1枚ではなく、手軽に最高のクリーンングを行える、まさに Prodigy(天才)なクリーニングマシーンが誕生しました。




型番 PRODIGY
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